淋病は性交渉で感染することが多いがそれ以外にも?

淋病は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)の感染により発症する性感染症ですが、この淋菌は人の粘膜から離れると数時間で感染性を失って、日光・乾燥・温度・消毒剤などで簡単に死滅します。
その為、性交渉や性交渉に類似する行為以外で感染することは稀と考えられるのです。
淋菌に感染する性交渉や性交渉に類似する行為としては、膣性交・肛門性交・オーラルセックス・ディープキスなどがあげられます。

性器以外にも淋菌は潜んでいるため、必ずしも膣性交だけで感染するわけではなくて、粘膜と粘膜が接触することで感染しますし、口腔内に菌があると軽いキスや回し飲み程度でも感染するのです。
淋病の性交渉による感染率は、1回の性交渉により男性から女性へうつる確率は約50%〜60%で、女性から男性へうつる確率は約35%と言われています。
このように性交渉による感染率は男女別で見ると大きな差があって、男性が女性へ淋病をうつしてしまう確率が高いことが理解できるのです。

淋病は性交渉で感染するもので、性交渉や性交渉に類似する行為以外で感染することは稀と言いましたが、別の感染経路も考えられます。
性交渉以外で感染する可能性が考えられるのは、公共のお風呂やトイレ、タオルなどの共有があるのです。
本来、淋菌は人の粘膜から離れると感染力低下しますが、体の免疫力が下がっていると公共の場で感染する可能性も考えられます。
また淋病の人が使用したタオルをそのまま使うことで感染する場合や、飲み物を回し飲みすると可能性は低いと言っても、感染の可能性はゼロではないので細心の注意をする必要があるのです。

それから母親が淋病の原因菌を持っていると赤ちゃんに感染することもあって、この母子感染のタイミングとしては、胎内・分娩・母乳と大きく3つが考えられます。
その中でも淋病は分娩時の産道での感染が主な母子感染の原因となって、母乳などでうつることはないのです。
いずれにしても妊婦が淋菌に感染している疑いがあるのなら、症状がないとしても出産前に治療をする必要があります。

淋病は注射もしくは飲み薬などで治療することができますが、何と言っても感染しないように予防対策をすることが大事で、その一番の方法は性交渉時にはコンドームを必ず使用することです。
ただ先にも触れたように性交渉以外で感染する可能性もあるので、淋病の原因菌の特性や感染経路などについて深く理解することも大切で、それが感染予防と治療に役立ちます。
また淋菌の感染者だけではなくて接触者を発見して、早期診断と治療を行うことも重要です。