淋病の感染源と感染経路などを知っておくことも大切

どのような経路で淋菌に感染するのか、淋菌に感染する確率はどの程度なのかなど、淋菌の感染源と感染経路などを知っておくことも大切なことです。
こうした淋菌の感染源と感染経路をしることで、どのような感染対策をする必要があるのが分かってきます。
まず人に感染した淋病の原因菌となる淋菌はどこに潜んでいるのかというと、粘膜や体の分泌物のなかです。
具体的には、尿道・精液・外陰部・膣分泌物・肛門・尿・口やのどといった口腔・唾液などに潜伏しています。

淋病の主な感染経路は性交渉または性的な接触で、膣性交・肛門性交・オーラルセックス・ディープキスなどが考えられるのです。
先にも触れましたが淋菌は性器以外にも潜んでいるため、膣性交だけで感染するのではありませんし、射精という行為がなくても粘膜と粘膜が接触することで感染してしまいます。
つまり淋病の感染経路は多岐にわたると理解しておくことが大事で、通常の軽いキスや回し飲み程度の接触では感染しませんが、深い接触をすると感染するリスクは高くなるのです。

また淋菌の感染経路は性行為が代表的なものと言われていますが、注意したいのは性交渉以外の感染経路も考えられるということで、公共のお風呂やトイレ、タオルの共有なども感染経路となります。
ただ淋菌は非常に弱い菌で人の粘膜から離れると感染力は低下するのですが、感染力が低いと言っても体の免疫力が下がっていると感染する可能性は考えられるのです。
同様に感染した人が使用したタオルをそのまま使うことで感染する場合もあるので、稀なケースですが感染の可能性があるので細心の注意を払う必要があります。
それから、稀なケースですが母子感染という感染経路も考えることで、妊娠中の女性は注意が必要ですし、検査や治療をすることも考える必要があるのです。

淋病の主な感染経路は性交渉と言えますが、淋菌感染症患者との性交渉による感染率はどうなのでしょう。
1回の性行為で男性から女性へ淋菌がうつる確率は約50%〜60%で、女性から男性へ淋菌がうつる確率は約35%と言われているのです。
このように感染率を男性と女性でそれぞれ差があって、男性が女性へ淋菌をうつしてしまう確率が高いことが理解できます。
また淋病は女性患者よりも男性患者が多い性感染症で、その理由のひとつとして考えられるのは風俗利用での感染が多くみられるからです。
それは、一概には言えませんが不特定多数の相手と性交渉をおこなう女性と接触することで、感染のリスクを増加させているからと言えます。