男性に出やすい淋病の症状は?

淋病の原因菌の淋菌に感染するとすぐに症状が発生するのではなくて、約2日〜7日程度の潜伏期間を経た後に、尿道から膿が出て尿道に痛みや痒み、不快感が見られるといった症状が起こり始めます。
ただ淋病に感染した場合は、この膿が黄色の物だけではなくて、白っぽい物だったり透明な物だったりする場合もあるのです。
ですから、黄色がかったような分かりやすい色の膿でないから、淋病に感染していないと安易に自己判断することは危険と言えます。

白っぽいにしろ、透明にしろ、黄色がかったものにしても、基本的に尿道から何らかの異物が漏れ出ると言うことは正常な状態である可能性はほとんど考えられないのです。
特に膿が出るような状態であれば尿道に何らかの異常事態が発生していることは確かなので、淋病でなくてもその他の疾患が考えられます。
いずれにしても放置することなく必ず病院を受診して検査を受ける必要があるのです。

淋病は、先にも触れましたが淋菌という細菌による性感染症のことを指して、代表的な感染症のひとつだと言われています。
性活動が盛んな10代後半から30代の若者に多く見られる病気で、男女で比較すると男性の方が患者数は多いです。
実は男性の場合は感染すると症状が出るのですが、女性の場合は症状が出る方もいますが、多くの場合は症状が見られないと言われています。
また男性は主に尿道に女性は子宮頸管に感染することが多いのですが、オーラルセックスを介してのどに感染することもあるのです。
それからアナルセックスを介して直腸に原因菌が感染したり、手についた淋菌が手指を経由して眼に感染したりすることもあります。

女性より患者数が多いと言われる男性に出やすい淋病の症状ですが、感染しやすいのが性器ということもあって、淋菌性尿道炎が最も多い症状です。
潜伏期を経た後に尿道から分泌物が出てきますし、排尿の初期に排尿痛が出現することが特徴的な症状で、この痛みは激しいこともあれば軽微なこともあります。
また尿道の出口が赤く腫れるといったものも男性の症状としてみられるのです。

ただ全く症状が出ない人が約5%程度いて感染していることに気付かないこともあり、それにより感染が尿道の奥の方に進行して淋菌性急性前立腺炎になって、高熱が出たり排尿ができなくなったりすることもあります。
さらに精管から精巣上体の方に感染が進行すると、淋菌性精巣上体炎になって男性不妊症になる可能性もあるのです。
しかし、これはあくまでも男性に見られる典型的な症状で、性行為が多様化することにより様々な症状がみられることもあります。