男性と女性の性病

性別の違いはある?

性病のことで悩んでいる男性もよくおられますが、この病気の感染について性別による違いはそれほどありません。
男性でも女性でも性病にはなります。
ただし違いもあり、同じ病気になっても症状の出方が違うことがあるのです。
たとえば淋病は患者数の多い代表的な性病となりますが、この病気は男性と女性で症状が違います。

男性の陰部に感染した場合は排尿時の痛みや違和感、かゆみ、不快感などの症状が出ます。
特に淋病の場合、似たような症状が出るクラミジアよりも痛みを強く感じることが多く、自覚症状に気づきやすいと言われているのです。
症状が強く出るとさらに尿道から膿が出る場合もあります。

このように男性の淋病は比較的症状が強く出て気づきやすい一方、女性の淋病は症状が出ない場合もよくあります。
無症状となるため自分が性病になっていることに気づきにくいのです。
症状がなくても淋病に感染している場合は性行為などすると相手に病気がうつる可能性も高いです。

このように性病は男性でも女性でもなるのですが、その症状の出方は違う場合もあります。
男性の方で性病かどうかを調べたいときは、基本的に男性の場合での症状の出方などをよく調べるといいでしょう。

感染の原因は大きく違わない

性病に感染してからの症状については性別によって違う場合もあるのですが、感染経路については男性と女性であまり違いはありません。
どちらも性行為、オーラルセックスなどが原因となりがちです。
すでに性病を持っている相手と性行為やオーラルセックスなどに及ぶと、その行為を通して性病が相手にうつります。
このときにお互いが違う性病を持っていた場合、お互いに持っていなかった性病を交換しあう形となり、お互いに感染している性病が増えることになります。
性行為やオーラルセックスは男性でも女性でも性病に感染するきっかけとなりがちですから、不特定多数の相手と行為に及ぶのは十分に気をつけてください。

感染を予防する方法として、避妊具は有効です。
ただし、これをきちんとつけていても感染する可能性はあります。
一番の予防はやはり不特定多数の相手との行為を避けることになります。
なお、自分が行為に及んだ相手は一人だけでも、その相手が不特定多数の相手と性行為など行っていると、結局はその相手を通して性病をもらうことになりかねません。
自分が不特定多数の相手と性行為などしないことはもちろん、行為に及ぶ相手にも十分に注意することが大事です。